先輩たちの軌跡 ~伊藤千絵子さん流 モチベーションの上げ方~

先輩たちの軌跡 ~伊藤千絵子さん流 モチベーションの上げ方~

  • 2021.03.11

昨年末に発行したミルコミの特集「先輩たちの軌跡」では、10名の社員のキャリアの歩みをご紹介しました。
発行後、「連載して欲しい」などの声も多数寄せられているため、今後、NOWでも不定期にご紹介していきます。マクロミルの先輩たちが仕事やキャリアに悩んだ時、どのように乗り越えてきたのか、ぜひ参考にしてみてください。

リサーチアーキテクツ本部 リサーチディレクション部 仙台RD1U
伊藤千絵子さん

■Profile

2012年中途入社。入社後、仙台でRDの運用・チェッカー(調査票の品質担保のためのチェックを行う業務)・教育、仙台ヴィジュアライゼーションU(集計・グラフ作成を担当する部門)立ち上げに携わる。19年4月に産育休より復職。

新卒で入った会社では、商品の企画やデザインを経験し、中途でマクロミルに入社。設立されて間もない仙台オフィスでRD(リサーチディレクター)として運用を担当することになりました。
入社して3年が経った頃には経験値や裁量も上がり、お客様への提案や、納品データを見ての分析など、楽しく仕事をしていました。

しかしその後、切磋琢磨してきた女性社員が次々と退職。女性が仙台RDとしてやっていくのは難しいのかと、かなり落ち込みました。でもRDの仕事自体は好きだったので、状況や自身の気持ちを整理するため、今後10年の未来予想図を作成したんです。仙台拠点の社員数やメンバー構成、労働時間や給与など仕事に関することはもちろん、プライベートの予定も織り込んで、かなり細かく作りました。

作成したことで、マクロミル内での自分の立ち位置や今すべきことを再認識できましたし、「自分たちで仙台オフィスを創っていく」という想いも、改めて明確にできました。その時に作成した未来予想図は、都度更新をしながら今でも持ち続けています。

未来予想図(イメージ)

会社の規模や仙台オフィスの状況、自身のプライベートな予定まで詳細にイメージしながら作成した。

その後モチベーションが大きく下がったのは、チェッカーの経験が長くなった頃。業務内容が自分のやりたいことから離れている気がして、辛い時期が続きました。なんとかしようと、業務との折り合いをつけて、RDに関わる様々なサブタスクへ積極的に参加したんです。その中でも特に、RD部の自主調査を設計・運用したり、モニタさんの回答からRD業務での留意点をまとめたりしたことはやりがいがあり、気持ちも上向いていきました。
入社して5年目には、仙台ヴィジュアライゼーションU立ち上げに伴い部署異動になりましたが、それもキャリアにおいて大切な経験です。新しいことを学ぶのは楽しかったですし、経験や年齢が上の方も多く、刺激を受ける毎日でした。当時の部署でママ社員の働き方を身近で見たり、まだRD内では普及していなかったリモートワークを実施したりした経験があったことで、その後の産育休からも不安を持たずにフルタイムで復職できたと思っています。
キャリアに悩んだり不安に思ったりするのは、自分の未来を考えている証。そういう時は自分のことだけでなく、周囲の環境も含めて未来を想像し、具体的な年数とともに理想を描いてみると良いと思います。プライベートも含めて自分がどんな姿で生きていたいか理想が見えると、今の自分のすべきことが明確になり、不安が少なくなるはずです。理想を叶えるためには、自己成長だけでなく、環境や仕組みを変えることが必要な場合もあるかもしれません。その時は周囲に相談し、巻き込みながら、理想に近づけるベストな方法を一緒に探っていけると良いと思います。

入社当時、仙台オフィスは小さな拠点だった。写真は2017年に撮影したもの。