「なぜ買わないのか?」が見える!~無人AI店舗の可能性~

「なぜ買わないのか?」が見える!~無人AI店舗の可能性~

  • 2021.03.10

TECH NOWとは

TECH NOWは、最新のデジタルやテック系のニュースにアンテナを立てているマクロミル社員が、興味深いと思ったことやリサーチ事業にも関わりそうなニュースをピックアップして発信するショートコラムです。
リサーチ×DATAの会社を目指すマクロミル。
今期は統合データ事業本部20新卒が中心となり、トレンドやマクロミルのビジネス視点からの考察などを交えながら、記事をお届けしていきます。

高橋
高橋
データマネジメントプラットフォーム部20新卒の高橋祥太です。最近スマートスピーカーを購入しました。家にいる時間が多くなったので、生活の質を上げるグッズやサービスを調べることにハマっています。
統合データ事業部20新卒の坂本里華です。先日、高輪ゲートウェイ駅の構内にある「TOUCH TO GO」という無人コンビニに行きました。普通のコンビニと店内はあまり変わらないのですが、入店から退店まで、誰とも接することなく買い物をする体験は新鮮で、すごくワクワクしました。
坂本
坂本

無人AI店舗の可能性

高橋
高橋
事前に登録した顔情報から顔認証が行われて決済ができる店舗など、AIを活用した無人店舗がすごく注目されているよね。
高輪ゲートウェイの「TOUCH TO GO」は、天井に設置された50台の3Dカメラから利用者の属性や店内での動き、どういった商品を手に取ったのかを識別しているみたいだね。
坂本
坂本
高橋
高橋
そうなんだ!これまでのPOSデータやマクロミルが保有している購買データは、あくまで“購入者”に限られているけれど、顔認証や3Dカメラを活用すれば、“非購買者”についても分析することができそう。
“非購買者”について分析することで「なぜ購入されなかったのか」という原因を探ることができるね。1度は手に取ったけれど最終的に購入をやめた場合などのリアルな購買行動を可視化できそう。導線が悪いのか、そもそも目線に入っていないのか、といった原因の可視化は、消費者の行動が複雑化している今、すごく重要なことだと思う。
坂本
坂本

よりリアルなデータの活用

高橋
高橋
来店者とマクロミルモニタを紐づけることで「○○の商品を置いている店舗・店頭施策を行っている店舗に来店した人」に退店直後にアンケート配信することで、実データに基づいた調査ができるんじゃないかな。
今まで、意識調査やCLTでしか得られなかった店内での購買パターンが、現場での行動データを基に把握できるってことだもんね。来店情報などの実データに基づいたアンケート調査であれば、より説得力をもって提案できそう。
坂本
坂本
高橋
高橋
少し話を広げると、こういった購買データをストックデータとして、既存の購買データやアンケートデータと掛け合わせて提案することもできそうだよね。もしくはストックデータ単体で外販するとか、色々と活用方法は広がりそう。
そうだね!今は、無人AI店舗の情報を調査で活用するといった事例が無いけれど、
「“非購買者”データも含めたリアルな購買データ」というのはマクロミルとして着目するべきかも。調査の可能性を広げるためにも、今後の無人AI店舗の普及や動向に目を向けていこう。
坂本
坂本
参考URL:
■高輪ゲートウェイの無人コンビニ 人件費80万円の削減効果(2020/5/29)
■顔認識カメラで来店者と非購買層のマーケティング分析を実現-大塚商会