人間そっくり?話題のバーチャルヒューマンとは

人間そっくり?話題のバーチャルヒューマンとは

  • 2021.03.30

TECH NOWとは

TECH NOWは、最新のデジタルやテック系のニュースにアンテナを立てているマクロミル社員が、興味深いと思ったことやリサーチ事業にも関わりそうなニュースをピックアップして発信するショートコラムです。
リサーチ×DATAの会社を目指すマクロミル。
今期は統合データ事業本部20新卒が中心となり、トレンドやマクロミルのビジネス視点からの考察などを交えながら、記事をお届けしていきます。

新田
新田
プロダクトマネジメント部20新卒の新田晃志です。
そういえば年末の紅白で、GReeeenが拡張現実(AR)を使った演出で、初めて自分たちの姿を公開していたのは驚いたな。紅白の後も、公開された4人の姿が本物なのか、作られたものなのかで話題になったね。
桜井
桜井
統合データ事業部20新卒の桜井海里です。
本物とそっくりというところでいうと、以前話題になった美空ひばりのAIは印象深かったな。本人の歌声にそっくりで、AI技術の進歩を感じたよ。

新田
新田
2つの話は、GReeeenはビジュアル、美空ひばりは歌声が人間そっくりっていうところで共通しているね。最近は人間と判別ができないものがたくさんあるよね。
そうだね。そういえばヘアカラーの広告を見た時、広告のモデルが気になって調べてみたら「バーチャルモデル」という人間そっくりの架空のモデルで驚いたよ。バーチャルモデルは日本だけでなく世界的に注目されているトピックみたい。
桜井
桜井
新田
新田
バーチャルモデルは「バーチャルヒューマン」のうちのひとつらしいね。バーチャルヒューマンはCGで作成された人物のことで、実在の人物をバーチャル化したものと、ゼロからキャラクターを創造したものの2種類があるんだって。
なるほど。冒頭で話したGReeeenや、美空ひばりもバーチャルヒューマンにあたるんだね。最近だと、刃物メーカー大手の貝印もバーチャルヒューマンを広告に起用して話題になったみたい。特定のタレントだと、その人自身の思想やイメージが広告のメッセージに影響してしまうけど、バーチャルヒューマンはメッセージそのものを投げかけることができるのが起用の理由のひとつなんだって。
桜井
桜井
新田
新田
確かに。タレントのイメージがつくのは良い面もあるけど、商品のイメージにタレントがどうしても影響してしまうという悪い面もあるよね。他には、コロナ禍によって外国人モデルの起用が難しいという背景から、バーチャルヒューマンを起用することもあるみたいだよ。
貝印の広告モデルに起用されたのはMEMEというバーチャルヒューマンなんだけど、その他に、企業の広告塔となるべく独自に生み出されたバーチャルヒューマンもいるみたい。
桜井
桜井
新田
新田
GUのYUがそれにあたるね。YUは「理想のモデル体型でなくても、あらゆる人々に似合う商品や着こなしがある」ことを伝える目的で、ランダムに選定した一般女性200人の身体の平均データをもとに作られたんだって。

理想の存在ではなく、消費者に近いモデルを起用することで、親近感を演出して購買意欲を高めることを狙っているのかもね。マクロミルでも、購買データなどの事実データを活用して、どんな人が買っているのか、購入者像を推測したりしているよね。
桜井
桜井
新田
新田
そうだね。サービスでいうと、D-Profileなどを使って購入者と非購入者の特徴をそれぞれ分析できそう。他にもアンケートデータを活用することで、より消費者目線に近いバーチャルモデルの作成にも関わっていけそうだね。
参考URL:
■バーチャルヒューマンの“起用”は広告のあり方を変える? 貝印×MEMEやGU×Yuの例から考える(2020/9/6)
■GUあのモデルは誰 「バーチャルヒューマン」の素顔(2020/6/25)
■I’m MEME〜私はメメ。CGでつくられた。〜バーチャル・ヒューマンの可能性(2019/9/5)